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静川遺跡

当基地内の静川8遺跡の位置

当基地内の静川8遺跡の位置

苫小牧市には国指定の史跡、静川遺跡があることはご存知でしょうか。その遺跡は、当備蓄基地のある苫小牧静川にあります。1982年に備蓄基地建設予定地内にある遺跡群の調査で発掘調査されています。

備蓄基地の北にある道道上厚真苫小牧線を浜厚真方向に向かい、安平川にかかる静川橋を渡り、少し進むと、左側に「国指定史跡 静川遺跡-環濠(かんごう)遺跡」と記された看板があります。そこを左 折し、案内板を参考に進むと静川遺跡に到着します。

静川8遺跡の住居跡(37戸)

静川8遺跡の住居跡(37戸)

静川遺跡は東西2つの丘の上に遺跡が残され、東の丘には環壕に囲まれた2軒の住居跡が、西の丘に33軒の住居跡が確認されています。  縄文時代の環壕は全国初の発見例で、今から4千年ほど前につくられたといわれ、「聖域」や「マツリや儀礼の場」だったのではないかとされています。

また、静川の地は、昔、ニナルカと呼ばれていました。アイヌ語地名でニナル・カ=川沿いの台地・の上という意味です。道道沿いの国指定史跡の看板のあるあたりにニナルカ遺跡があり、道道や高規格道路を建設する時に発掘調査されています。

石斧(6×20cm、6×33cm)

石斧(6×20cm、6×33cm)

当備蓄基地が位置する厚真台地には、30か所を超える遺跡があります。基地内のT-1タンク付近にあった静川8遺跡は1979年に発掘調査されました。静川8遺跡では、写真のような37軒の住居跡の他に、50個の落し穴や大型の石斧などが出土しました。

シカ用の落とし穴(幅1.5m×長さ2~3m×深さ1.5m)

シカ用の落とし穴(幅1.5m×長さ2~3m×深さ1.5m)

当備蓄基地のHPを見て、興味を持った方や今まで静川の地名を知らなかった方も、これを機会に静川の地を訪れてみてはいかがでしょうか。静川には数多くの縄文時代の遺跡があり、また、豊かな自然も残されています。時にはエゾシカやエゾリスなどを見ることができます。

また、苫小牧市博物館には静川遺跡を含む、市内の遺跡から見つかった土器や石器などの大昔の道具類や発掘調査時の写真などが展示され、当時の生活の様子を知ることができます。ぜひ 一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

下記のボタンより、静川遺跡紹介HP(苫小牧市HP内:市役所の教育・文化・スポーツ→生涯学習→文化イベント・文化財など→文化財に関すること「静川遺跡」)をご覧いただけます。
※HPの他にも、苫小牧市図書館の資料室にも遺跡発掘時の資料がありますので興味がある方は、図書館に通ってみるのもいいかもしれません。

静川遺跡